ピルを服用されたことのない女性も多いでしょうが、女性にとっては大変便利なお薬となっています。また、ピルを正しく使えば100%の避妊効果ができます。ではピルの役割について説明していきます。

手術を受ける場合のピルの処方は?

「長期の安静仰臥を要する大手術」の場合には、ピルの服用はできないため、処方してもらえません。これは、ピルを服用中は血液が凝固しやすくなるので、血栓症のリスクが上がるためです。安静仰臥の必要がない手術の場合、絶対的禁忌にはなりませんが、血液検査などの結果によっては処方してもらえないことがあります。ピルの種類によっては、手術の4週間前からの服用を禁止しているものもあるため、処方の際には、よく確認しましょう。また、手術を受ける医療機関でもピルを服用していることを必ず伝えて、指導を受けてください。
血栓症は、血の固まりが血流を妨げて、細胞が壊死したり機能がなくなる病気で、命に関わることもあります。エストロゲンが主に静脈血栓症、黄体ホルモンが動脈血栓症に関わるとされ、ピルの場合はほとんどが静脈血栓症です。ただし、妊娠した場合のリスクの半分以下なので、健康に問題がなければ、定期的な検診を受けるだけで大丈夫です。
ピルが処方されないのは、授乳中の人、35歳以上で1日15本以上の喫煙者、高血圧の人、血栓症に罹っている人・既往歴のある人、乳がん・子宮がんの人、重症の肝障害のある人、妊娠・授乳中の人、長期間安静状態にある人などです。前述したように、手術の4週間前から2週間後までも、場合によっては処方されません。
婦人科を受診せずに個人輸入代行サイトなどで購入している場合には、特に注意が必要です。手術の際には自己判断せずに、医師に相談してください。
ピルを服用していて、ふくらはぎの痛みやむくみ、手足のしびれ、胸の痛み、激しい頭痛やめまいがあれば、ただちに服用をやめて医療機関を受診してください。血栓症や心筋梗塞、脳卒中の前駆症状になります。