ピルを服用されたことのない女性も多いでしょうが、女性にとっては大変便利なお薬となっています。また、ピルを正しく使えば100%の避妊効果ができます。ではピルの役割について説明していきます。

喫煙者でもピルの効能はあるのか

高い避妊効果が期待できるピル。海外ではすでに広く普及している避妊手段ですが、最近になって日本でも普及する兆しを見せています。しかしこの避妊薬は喫煙者が使うといけないとされています。喫煙が与える影響はいったいどのようなものなのでしょうか。
一般的にピルの避妊効果は喫煙によって阻害されるわけではありません。つまり喫煙者がピルを使用した場合でも、その効能には変化がないのです。喫煙とピルの効能の間には特に因果関係はありません。関係があるのは副作用についてなのです。
ピルによる避妊効果は含まれている女性ホルモンの効能によりもたらされますが、この女性ホルモンには血液を固める成分の合成を促進するという作用があります。一方で喫煙には、血管を収縮させる作用があります。つまり喫煙すると、狭くなった血管の中をドロドロになった血液が流れるという状態が生み出されるのです。この状態が続けば血の塊である血栓ができやすくなります。さらに症状が進行すれば血管がふさがれて血液が循環しなくなり、最悪の場合は死に至ることもあります。
このように喫煙習慣がある人がピルを服用すると、命の危険性さえでてきます。避妊や治療のために服用する必要がある場合は、必ずタバコもやめるようにしなければいけません。なかには医師の指示を無視してそのまま服用し続ける人もいるようですが、これはかなり危険なことです。実際に死亡例も報告されていますので、必ず禁煙するか、もしくはピルの服用を諦めるようにしましょう。治療などでピルが必要なのに、どうしても自分の力ではタバコを止めることができない場合は、医療機関の禁煙外来を利用するなどして、タバコとの縁を断ち切る努力が必要です。